1. 概要
就労継続支援B型では、フルキー六点漢字入力を習得した視覚障害者がパソコンを使い、録音された音声を文字化する仕事を行っています。主に厚生労働省の審議会や審査会などを受注しています。近年、AIなど技術の進歩により文字起こしの自動化も普及しつつありますが、協力者というボランティアの力もお借りしながら就労の自己実現を追求し、努力をしています。
2. 納品物作成のプロセス
本施設では以下のプロセスで納品物を作成しています。
①収録
協力者が会場へ出向き、会議の音声を録音します。会場の大きさや出席人数などに合わせ、マイク等の機器の設営・作業・撤収を二人一組で行います。現在1名の利用者が、協力者と同様に音声を録音するため会場へ出向いています。
②タイピング
録音された音声を、当センターで視覚障害者用に開発したソフトを使って「文字」にしていきます。お客様のご要望に応じて、逐語起こしやケバ取りなど必要な文章処理を行います。
③校正
打ちあがった文章は、校正を手伝ってくださる協力者の方が音声と照合します。句読点や送り仮名は適切か、聞き間違いがないかなどを確認し、その後、訂正箇所を修正して製品に仕上げます。
④納品
出来上がった製品を、電子データや印刷物で納品します。
3.取引実績(50音順・敬称略)
令和5年4月現在
・厚生労働省(各種審議会、社会保険審査会、労働保険審査会、中央労働委員会)
・国立医薬品食品衛生研究所
・医薬品医療機器総合機構
・都立駒込病院
・杉並区役所
・(株)有斐閣
・商事法務研究会
・日本アイ・ビー・エム(株)
・杉並区役所
・弁護士事務所
・中央職業能力開発協会
・建設業労働災害防止協会
・安全衛生技術試験協会
・全国求人情報協会
4.利用募集案内
区分 | 東京ワークショップ (第2種社会福祉事業) |
種別 | 就労継続支援B型 |
対象者 | 視覚障害の方で下記3つの条件を有する方 1)身体障害者手帳を有する方 2)通所可能な方 3)高卒程度の学力がある方 |
定員 | 1日あたり30名 |
作業日 | 平日週5日 |
作業時間 | 10時~17時(昼休み1時間、15時の休憩30分を除く) |
募集時期 | 随時 |
申込方法 | 住所地管轄市区町村へ受給者証申請後、施設と契約 まずは当施設にお電話(03-3341-0900 平日9時から17時)、またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。 |
必要書類 | 1) 履歴書 2) 身体障害者手帳の写し 3) 受給者証(就労継続支援B型の支給決定を受けたもの) |
利用費用 | 訓練等給付費の自己負担分 |
工賃 | 訓練期間を除き、出来高支給 ※当センターの平成29年度月額平均工賃は106,473円です。 |
作業種目 | 1) 収録作業 2) テープ起こし作業 3) 校正作業 4) 編集作業 5) 声の広報テープダビング作業 6) その他関連作業 |
5.お仕事のご依頼
当施設では、音声の録音から文字起こし、録音媒体のダビングまで一貫して対応可能です。
詳しくはお問い合わせください。
6. お問い合わせ
電話またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
社会福祉法人 日本視覚障害者職能開発センター
TEL:03-3341-0900
営業時間:平日9時から17時